ジュエリー職人奮闘日誌

2024-06-07

皆様 はじめまして

この度加工室のメンバーに加わりました。

梅敷(ばいしき)です。

 

今回の日誌では、私の自己紹介をさせていただきます。

広島市立大学 芸術学部 デザイン工芸学科 金属造形分野を卒業し、横浜のジュエリー会社で3年程ジュエリー制作と時計加工に携わっていました。

 

 

– 学生時代の経験 –

私が通っていた広島市立大学の金属造形分野は、金属に関して彫金、鋳金、鍛金と幅広く学ぶことのできる大学です。

私は主に彫金の技術を使って動植物の模様や配色に宝石、造形に貴金属を用いた芸術作品を製作していました。

その中でも、魚の顔の造形はを鍛金技法を用いて作る、ワックスを用いてカメレオンを造形するなど彫金以外の技法も織り交ぜながら制作していました。

このような自分で0から作る経験から、幅広く学ぶことのできる環境ならではの作りを知ることができ、作品に想いをのせる楽しさを学んでいったなと感じています。



↑4年次卒業作品

 

 


↑3年次作品

 

 

 

– 卒業後 –

そして、卒業後は横浜のジュエリー会社で制作職として勤務し、ジュエリー制作に携わっていました。

最初の1年半はジュエリーの地金加工に携わり、磨きや手打ち刻印、石留、メッキ等、多くのことを学びました。

実際のプロの加工はこんなにも違うのかと衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。

最初は何がダメなのか、目がついていかないのです。徐々に加工を重ねるにつれて、先輩方が言っていたスやヨレが見え、加工に生かすことができるようになりました。

目を養わせてくれた環境にとても感謝しています。

 

 

その後、時計の部署で時計の組み立てや、外装加工に携わりました。

針入れや、小さいネジを入れたり、ジュエリーとはまた違った細かさがある部署でした。

時計は機能面がとても大事なので、すべて数値で管理されています。その特性上、機械加工が多い環境でした。

今までと違う環境ということもあり、とてもわくわくすることの連続でした。

時計旋盤という小さい物を加工できる機械に惹かれて、自宅用にと購入までしてしまったぐらいです。

同じ会社ではありますが、また違った金属加工の魅力を知るとても良い機会になりました。

 

 

長くなってしまいましたが、この後に主人の転職があり、広島でジュエリー加工の職を探していた際に、和光とのご縁をいただきました。

ジュエリー制作の職種というところは同じですが、幅広い加工技術が必要な環境なので、たくさんのことを教わりながら日々奮闘しています。

これからもより知識や技術を深め、様々なご相談に対応できるよう精進していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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